広告 当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
ミリタリーNOW
ミサイル・ドローン/軍用機

米海軍、新型AIM-424「Malice」を公開 射程463km超の長射程空対空ミサイル

 
F-35Cの内部兵器倉に搭載された米海軍のAIM-424 LRAAM。ミサイル全体が確認できる公式写真

画像:U.S. Navy/DVIDS Photo ID 9879420。2026年8月1日撮影、8月22日公開。Public Domain。F-35Cの内部兵器倉にAIM-424とAIM-120が搭載されています。

米海軍は2026年8月22日、新型の長射程空対空ミサイルAIM-424 LRAAMを公式資料で公開しました。愛称は「Malice」です。米海軍のFact Fileによると、射程は250海里を超え、約463km以上。第4、第5、第6世代の航空機での運用を想定した次世代ミサイルと位置付けられています。

AIM-424は何が公式に分かったのか

米海軍が公表したAIM-424の主契約企業はRaytheonです。推進方式は固体燃料ロケットモーターで、弾頭は爆風・破片効果を利用するブラスト・フラグメンテーション弾頭とされています。

公式寸法は全長4.11m、直径0.34m、翼幅0.67m、重量680.4kgです。射程について海軍は「250海里超」と明記しており、これは約463km以上に相当します。ただし、最大到達距離、速度、シーカー、データリンク、実戦での有効交戦距離など、より具体的な性能値はFact Fileでは公表されていません。

F-35Cの内部兵器倉に収まることは公式写真で確認できる

DVIDSで公開された米海軍公式写真では、AIM-424がF-35Cの内部兵器倉に搭載され、その兵器倉扉にはAIM-120 AMRAAMが装着されています。写真は2026年8月1日に撮影され、8月22日に公開されました。

この写真から確認できるのは、少なくともF-35Cの内部兵器倉へAIM-424を搭載した状態が実際に存在することです。一方、写真だけから実戦配備済み、完全な兵器統合が終了済み、特定の搭載本数が確定したとまでは言えません。

「463km超」だけでAIM-260と単純比較はできない

長射程空対空ミサイルとしては、米空軍などが進めるAIM-260 JATMもあります。ただしAIM-260は射程や推進方式など核心的な性能の多くが公開されていません。そのため、AIM-424の公開射程だけを使って「AIM-260より何倍強い」と結論付けることはできません。

AIM-424について米海軍が明確にしているのは、より長い射程、搭乗員の生存性向上、戦術上の柔軟性を狙い、第4〜第6世代の航空プラットフォーム向けに開発しているという点です。具体的な機種別の配備計画や実戦配備時期は、現時点のFact Fileには記載されていません。

大型化した空対空ミサイルが意味するもの

680kgを超えるAIM-424は、一般的な中距離空対空ミサイルより大きな兵器です。長射程化では推進エネルギーだけでなく、発射母機がどの位置で標的情報を得るか、途中で目標情報をどう更新するか、最終段階でどのように誘導するかが重要になります。

ただし、これらの具体的な誘導方式やネットワーク構成について海軍は今回のFact Fileで明らかにしていません。公式写真の外形や寸法から未公表性能を推定して確定情報として扱うべきではありません。

現時点では「公開された開発中ミサイル」と見るのが安全

米海軍の表現は「Department of Navy is developing」、つまり海軍省が開発中というものです。したがって、2026年8月23日時点でAIM-424をすでに全面的な実戦配備が完了した兵器として扱うのは早すぎます。

今後の注目点は、試験段階、配備時期、対応航空機、調達数量、運用コンセプトがどこまで公式に公開されるかです。現段階で確実に言えるのは、米海軍がAIM-424「Malice」の存在と主要仕様を公式に公開し、F-35C内部兵器倉への搭載写真も同時に示したことです。

参考資料

2026年8月23日時点の米海軍・DVIDS公式公開資料をもとに整理しています。速度、シーカー、詳細な誘導方式、調達数量、実戦配備時期など、公式に確認できない値は記載していません。

PR・関連商品

この記事に関連する商品・資料

現代空戦・空対空ミサイル・米海軍航空の書籍/模型

当サイトはアフィリエイトプログラムを利用しています。リンク経由で購入された場合、運営者に報酬が発生することがあります。

価格・在庫・販売状況はリンク先でご確認ください。