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ミリタリーNOW
軍用機/日本の防衛

嘉手納のF-15EX配備準備が進行 「もう実戦配備済み」ではない現在地

 
太平洋上でKC-135へ接近する米空軍F-15EX Eagle II。機体全体が確認できる公式写真

画像:U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Dwane R. Young/米空軍公式公開資料。機体全体が確認できるカットを使用。

嘉手納基地では、F-15EX Eagle IIの恒久配備に向けた準備が着実に進んでいます。ただし、2026年8月時点で「嘉手納の実戦部隊がF-15EXへ完全移行した」という段階ではありません。いま行われているのは、実機を使って操縦、整備、兵站、部隊間連携を詰める移行準備です。

6月29日、F-15EXが再び嘉手納へ

米空軍第18航空団によると、2026年6月29日、エグリン空軍基地の第85試験評価飛行隊に所属するF-15EX 1機とF-15E 2機が嘉手納基地へ到着しました。目的は、嘉手納の部隊と実際に運用しながら、将来の恒久配備に必要な手順を確認することです。

この展開では、パイロットだけでなく整備員や任務支援要員もF-15EXに触れます。整備手順、補給、機体を短時間で再出撃させるための運用など、基地全体で必要になる作業を実機で確かめています。

「配備準備」と「実戦配備」は分けて見る

ここは誤解しやすい点です。F-15EXが嘉手納へ飛来して訓練していることと、嘉手納のF-15EX部隊が恒久的な実戦運用を始めたことは同じではありません。

米空軍の発表では、嘉手納の第67戦闘飛行隊が将来F-15EXを運用する最初の実戦部隊として準備を進めています。今回の展開は、その部隊が機体の特性や支援要領を先に学び、恒久配備後の立ち上がりを早くするための段階です。

8月には米空軍がF-15EXの最新公式映像を公開

2026年8月10日、米空軍第53航空団はF-15EXの能力を紹介する新しい公式映像を公開しました。映像では、F-15EXが従来型F-15の高い搭載力を引き継ぎながら、電子戦、接続性、近代化されたシステムを組み合わせる機体として位置付けられています。

嘉手納で重要なのは「大量搭載」だけではない

F-15EXは武器搭載量の多さが注目されがちですが、嘉手納での意味はそれだけではありません。基地で継続的に運用できる整備性、他機種との連携、電子戦能力、長距離任務での運用柔軟性まで含めて、F-15C/D後継としての役割を担います。

一方で、恒久配備の具体的な開始日や最終的な部隊運用の細部は、公開資料だけでは確定できない部分が残っています。今後は、配備機の到着、部隊の正式な機種転換、初期作戦能力の宣言などを分けて追う必要があります。

参考資料

2026年8月20日時点の公開資料をもとに整理しています。恒久配備の開始時期など、公表されていない事項は断定していません。