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米海軍の次期艦上戦闘機F/A-XX、ボーイングに決定 総額200億ドル超と報道

 
岩国基地の駐機場に並ぶ米海兵隊VMFA-232のF/A-18ホーネット(F/A-XXが置き換える海軍F/A-18E/Fと同じF/A-18系の参考写真)

画像:Lance Cpl. Donald Dugger/1st Marine Aircraft Wing。2026年8月19日、山口県の米海兵隊岩国航空基地で撮影。DVIDS Photo ID 9877245、Public Domain。F/A-XXの写真ではありません。F/A-XXが将来置き換える米海軍のF/A-18E/F(スーパーホーネット)と同じF/A-18系の、米海兵隊ホーネットの参考写真です。F/A-XXの実機はまだ公表されていません。

米海軍は2026年9月29日、次期艦上戦闘機F/A-XXの開発メーカーにボーイングを選びました。最後まで競ったノースロップ・グラマンは敗れ、契約額は200億ドルを超えると報じられています。米国の第6世代戦闘機は、空軍のF-47に続いて、海軍向けもボーイングが担当することになりました。

何が決まったのか

米海軍がF/A-XXの開発メーカーに選んだのはボーイングです。選定は9月29日に報じられ、国防総省も9月30日にF/A-XXの契約を発表しました。競争に残っていたのはノースロップ・グラマンで、ロッキード・マーティンは前年に脱落していました。

契約は、設計を固めて試験機を造る「開発段階」の費用です。地上試験、飛行試験、システムや兵装の統合試験に使う複数の試験機の製造が含まれます。量産機の契約ではありません。報じられている200億ドル超という金額も、この開発段階を中心にしたものです。

なぜボーイングが両方を担当することになったのか

ボーイングは2025年3月に、米空軍の次期戦闘機F-47の開発メーカーにも選ばれています。今回の決定で、米国の有人の第6世代戦闘機は、空軍向けも海軍向けもボーイングが造ることになりました。ノースロップ・グラマンとロッキード・マーティンは、当面この分野から外れます。

ボーイングはセントルイスに、同社が国内最大級とする機密対応の製造施設を建設中です。F/A-XXの製造にもこの施設を使うとされています。ボーイングは、F/A-18E/FスーパーホーネットやEA-18Gグラウラー、F-15EXをすでに造っているメーカーでもあります。

置き換えるのは何か

F/A-XXは、2030年代から米海軍のF/A-18E/FスーパーホーネットとEA-18Gグラウラーを補い、やがて置き換える計画です。空母ではF-35Cと並んで運用される予定です。

ただし、これは公表された要求の説明にもとづく見方です。航続距離、搭載量、エンジンの数、無人機との連携方法といった具体的な性能は、米海軍も開示していません。

まだ分かっていないこと

公表されているのは、選定の結果と、開発段階の契約額が200億ドルを超えるという報道までです。初飛行の時期、量産に入る時期、調達する機数、1機あたりの価格はまだ示されていません。

米海軍は公式にイメージ画像を公開したとされますが、実機の写真ではありません。この記事では、そのイメージ画像を実機の姿として扱いません。

日本から見て何が気になるか

日本には、米海軍の空母艦載機部隊が駐留する岩国基地があります。F/A-XXが配備される時期は2030年代以降の見通しで、日本への配備が決まったという発表は今のところありません。

一方で、F-47とF/A-XXがそろって動き出したことで、米国が第6世代機の開発を同時に進める姿勢がはっきりしました。日本が英国、イタリアと進める次期戦闘機計画GCAPとの比較も、今後さらに増えていきそうです。

一次資料・参考資料

本記事は公開情報と報道にもとづいています。契約額は報道による数字で、性能・機数・価格・初飛行時期は米海軍が公表した範囲を超えて推測していません。