ロシア、キーウに弾道ミサイルとジェット推進ドローン 警報は約21時間続く
画像:U.S. Army / Capt. Leara Shumate / 10th Army Air and Missile Defense Command。DVIDS Photo ID 8623064、VIRIN 240904-A-SV042-1939、Public Domain。2024年9月にポーランド南東部へ展開したPatriotで、キーウでの攻撃や迎撃を撮影した写真ではありません。弾道ミサイルや無人機を迎え撃つ地上防空を示す参考実写です。
ウクライナ空軍は2026年9月29日、ロシアが弾道ミサイルと数十機のジェット推進ドローンをキーウに向けて発射したと発表しました。この攻撃でキーウの国立科学アカデミーの建物が被害を受け、少なくとも2人が亡くなったと報じられています。30日にはキーウの空襲警報が約21時間続きました。
9月29日に何が起きたのか
ウクライナ空軍によると、ロシアは9月29日、弾道ミサイルとジェット推進ドローンを組み合わせてキーウを攻撃しました。ロシア側は、昼夜を分けずに首都などへの攻撃を続けて、ウクライナ側の抵抗を弱めようとしているとみられます。
攻撃では、キーウ中心部の国立科学アカデミーにドローンが当たり、少なくとも2人が亡くなったと報じられました。被害の数は各報道が伝えたもので、独立して確認できたものではありません。
ジェット推進ドローンはなぜ厄介なのか
ロシアが以前から使ってきた「シャヘド」型のドローンは、プロペラで飛びます。速度はあまり速くなく、機関砲や安価な迎撃機で撃ち落としやすい面がありました。
ジェット推進型は、時速400〜650キロで飛ぶとされます。速く、高く飛ぶため、地上から撃つ対空砲や、機動式の防空部隊が間に合いにくくなります。電子戦で妨害しにくい設計だと伝えられている機体もあります。
9月2日から3日にかけての攻撃では、ロシアが放った163の空中目標のうち、およそ半数がジェット推進型だったとされます。ウクライナ軍は、そのうち135を撃墜したと発表し、迎撃率は約83%でした。
防空側にかかる負担
ジェット推進ドローンには、弾道ミサイルほど高価な迎撃ミサイルを使うのは割に合いません。一方で、安価な迎撃手段では届きにくい。このずれが、防空側の負担を重くしています。
迎撃のコストを下げながら、速い標的にも対応できる手段が求められています。当サイトでは、NATOの対ドローン投資についても取り上げています。
ウクライナの反撃
ウクライナ側も、9月29日から30日にかけて、ロシアの軍事施設を攻撃したと発表しています。無人機の保管施設、ルハンシク州リシチャンシクの指揮所、ドネツク州やルハンシク州、クリミアの補給拠点などが挙げられています。これらの発表も、双方の主張にもとづくもので、第三者による確認はまだありません。
読むときの注意
戦況の数字は、ウクライナ空軍や、ロシア側の発表にもとづくものが多くなります。この記事では、数字を「発表」や「報道」として扱い、確定した事実とは書いていません。今後、国際機関や第三者の調査で数字が修正される可能性があります。
一次資料・参考資料
- The Washington Times:Russia's ballistic missile and jet-propelled drone blitz keeps Kyiv on edge
- Al Jazeera:Russia pounds Ukraine's Kyiv after deadly strike on Academy of Sciences
- Ukrainska Pravda:Ukrainian forces strike Russian military sites across three regions
- Tech Times:Jet-Powered Drones Now Half of Russia's Nightly Strikes, Stressing Ukraine's Cheap Interceptors
本記事は公開情報と報道にもとづいています。戦況に関する数字はウクライナ空軍などの発表や報道によるもので、独立して確認できたものではありません。
