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三沢のF-35A、RED FLAG-Alaskaを初完走 79機参加の大規模演習でSEADを訓練

 
RED FLAG-Alaska 26-3へ向け三沢基地をタキシングする第13戦闘飛行隊のF-35A

画像:U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Hannah Bench。DVIDS Photo ID 9878634、VIRIN 260817-F-VQ736-1024、Public Domain。三沢基地で撮影された第13戦闘飛行隊F-35Aの公式写真です。

米空軍三沢基地の第13戦闘飛行隊が、F-35Aで初めて参加したRED FLAG-Alaska 26-3を完了しました。演習は2026年8月28日に閉幕し、米空軍は79機・10部隊が参加したと発表しています。第13戦闘飛行隊はF-16時代から同演習への参加経験がありますが、F-35AでRED FLAGを飛ぶのは今回が初めてでした。

「部隊として初」ではなく「F-35Aで初」

Eielson空軍基地の8月18日発表は、第13戦闘飛行隊が過去のRED FLAG-Alaskaに参加している一方、F-35AでRED FLAG演習を飛ぶのは26-3が初めてだと明記しています。ここを混同すると、「第13戦闘飛行隊が初参加した」という誤った説明になります。

三沢基地では2026年にF-35Aへの移行が本格化しています。今回の演習は、新しい機体を受け入れた部隊が、日常訓練より大規模で複雑な環境へ進んだ節目と見るのが適切です。

閉幕時の公式発表は79機・10部隊

8月28日の米空軍公式総括によると、RED FLAG-Alaska 26-3はEielson空軍基地とJoint Base Elmendorf-Richardsonを拠点に実施され、Joint Pacific Alaska Range Complexで79機・10部隊が訓練しました。演習前の資料では約1,149人が支援に参加する予定とされていました。

JPARCは広大な空域と地上・電子戦訓練環境を組み合わせた施設です。多数の航空機を同時に動かし、実戦を模した複雑な状況で統合訓練を行えることがRED FLAG-Alaskaの大きな特徴です。

第13戦闘飛行隊が担うSEADとは

三沢基地の35th Fighter Wingは演習前、第13戦闘飛行隊が「Wild Weasel」としてSEADを訓練すると説明しました。SEADはSuppression of Enemy Air Defensesの略で、敵のレーダーや地対空ミサイルなどの防空網を抑制し、味方航空機が行動しやすい状況を作る任務です。

ただし、今回の公開資料は具体的な搭載兵器、模擬した防空システム、出撃回数、成功率を公表していません。F-35Aのステルス性やセンサー能力がSEADに役立つとしても、今回の演習成果を数値で評価する材料はありません。

F-35A化で変わるのは機体だけではない

三沢基地の公式説明は、F-16からF-35Aへ移行しても任務そのものは続く一方、任務の実行方法と部隊が持ち込める能力が変わるとしています。F-35Aは機体内の複数センサーから得た情報を統合して操縦者へ提示できるため、単独の飛行性能だけではなく、他の航空機や指揮統制との連携を含めた運用が重要になります。

RED FLAG-Alaskaは、その連携を大規模な環境で反復する訓練です。演習が終了したことは確認できますが、それだけで実戦即応性が完成したと判断することはできません。

演習終了後に確認できる結論

確実に言えるのは、第13戦闘飛行隊がF-35Aで初のRED FLAG演習を完了し、79機・10部隊が参加する環境で訓練したことです。三沢のF-35A移行は、機体の配備だけでなく、大規模演習で他部隊と共同して任務を遂行する段階まで進みました。

一方で、具体的な兵器搭載、SEADの戦術、模擬敵、最終的な性能評価は公開されていません。公開資料から確認できる範囲と、推測しなければ書けない範囲を分けて見る必要があります。

参考資料

2026年9月6日時点の米空軍・DVIDS公式資料を基準にしています。未公表の兵器搭載、出撃回数、SEAD戦術、模擬敵、演習成果は推定していません。