原子力空母エンタープライズ、ついに解体へ なぜ「引退」から18年もかかるのか
世界初の原子力空母「USSエンタープライズ(CVN-65)」が、本格的な解体へ進みます。2026年7月に公表された新契約では、解体・リサイクル・廃棄を4億1849万7668ドルで発注し、完了予定は2030年9月です。
なぜ18年もかかるのか
最大の理由は、この艦が世界初の原子力空母であり、A2W型原子炉を8基搭載した特殊な設計だったことです。核燃料そのものは取り出されていますが、原子炉区画や配管などには放射性物質を含む部分が残り、通常の退役艦のように単純なスクラップ処理はできません。
4.18億ドルは「退役処理の総額」ではない
エンタープライズでは、現役終了後の不活性化、核燃料の取り出し、保管、環境影響評価、規制枠組みの調整などが長年にわたり行われています。今回の契約は、その先にある艦そのものの解体・リサイクル・廃棄を担うものです。
次のニミッツ級へつながる前例
米海軍は原子力空母の退役・解体・処分を専門に担当するPMS 368を設置しています。エンタープライズで確立される民間解体、放射性廃棄物輸送、規制、費用管理の仕組みは、今後退役するニミッツ級原子力空母の処分にもつながります。
参考資料
過去の動画台本を公開資料で再確認し、ブログ向けに再構成しています。
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